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「問題解決はなんとなく取り組むと、成果にバラツキが出る」
通信インフラ企業が5年続ける、若手向け・体系的問題解決力向上研修
国内の大手企業グループに属し、通信設備の構築を手掛ける企業のネットワーク構築部門(以下、A社)は、こうした課題を抱えていました。
株式会社キャリアリーダーシップラボでは、この課題に対し、A社の3年目若手社員を対象とした問題解決力向上研修を設計・実施しています。本記事では、5年間にわたり継続実施され、若手社員の底上げに貢献していると評価されているこの研修について、「問題解決の5つのステップ」に沿ったプログラム設計と、ケーススタディ中心の学びの仕掛けを、実施担当の森田の解説をもとにご紹介します。
キャリアリーダーシップラボは、「自律した個人が強い組織を作る」というビジョンのもと、個人と組織の成長を支援しています。
京都を拠点に、20年間で累計2,000回以上の研修を実施し、多くの企業の課題解決に貢献してまいりました。組織の課題は企業ごとに異なります。細やかなヒアリングを通じてニーズを把握し、企業に合わせたプログラムを設計します。
対面・オンライン・ハイブリッドのいずれにも柔軟に対応可能です。新任リーダーの育成や組織力強化をご検討の際は、キャリアリーダーシップラボまでご相談ください。
A社がこの研修を導入した直接のきっかけは、現場からの次のような声でした。
職場で主体的に問題・課題解決に取り組んでもらいたい。しかし、その進め方は社員それぞれのやり方に委ねられており、体系的なアプローチとして共有されていない。結果として、同じように「問題解決」に取り組んでいるつもりでも、得られる成果に大きなバラツキが生まれてしまう——。
これは特定の部署に限った話ではなく、多くの組織で起こりがちな課題です。問題解決力は「センスがある人が自然と身につけるもの」と捉えられがちですが、A社ではこれを個人の資質に委ねるのではなく、若手のうちから体系的なプロセスとして習得させる方針を取りました。そこで白羽の矢が立ったのが、問題解決力向上研修でした。
A社と当社のお付き合いは、今回が初めてではありません。
本研修は、A社の3年目若手社員向けの研修として、5年間にわたり継続的に実施してきたプログラムです。単年の取り組みではなく、毎年の新しい3年目社員に対して繰り返し実施することで、若手社員全体の底上げにつながっていると評価をいただいており、その評価が継続的なご依頼につながっています
研修プログラムの設計 ─「考えて、やってみて理解する」1日研修
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 対象者 | A社ネットワーク構築部門の3年目若手社員 |
| 受講者数 | 15〜20名程度 |
| 実施時間 | 9:00~17:30 (1日研修) |
| 担当講師 | 当社:森田(1名で担当) |
| 実施形式 | 対面実施 |
研修はまず、問題解決に取り組む上で欠かせないマインドセットの理解から始まります。その上で、以下の「問題解決の5つのステップ」に沿って、実践的に学びを進めていきます。
これらは特別なテクニックではなく、業務の中で再現性を持って問題解決に取り組むための、いわば「型」です。この型を体系立てて身につけることが、成果のバラツキを抑える鍵になります。
各ステップをケーススタディで体得する
研修の最大の特徴は、それぞれのステップを講義で「聞いて理解する」のではなく、ケーススタディを通じて「考えて、やってみて理解する」構成になっている点です。
自分の手を動かしてアウトプットを出し、「これなら業務でも使えそうだ」という感覚を持ち帰ってもらうことを、プログラム設計上、最も重視しています。
15〜20名・対面1日という設計判断 —— 少人数だからこそできる、深い思考のトレーニング
本研修は、あえて1クラス15〜20名という少人数・対面1日で設計しています。
問題解決力は、知識として知っているだけでは身につきません。実際に自分の頭で考え、グループで議論し、手を動かしてアウトプットを出す過程を通じてはじめて、業務で使える力として定着します。そのためには、講師が一人ひとりの思考のプロセスに目を配り、グループワークの議論の質を丁寧に見ながら進行できる規模であることが欠かせません。
少人数だからこそ、各ステップでのつまずきどころを講師が見極めながら、次のステップへの橋渡しができる——これが、5年間にわたり同じ形式で実施を続けている理由です。
実施後のフィードバック ── 納品物と受講者の気づき
研修の価値は、当日のワークだけで完結するものではありません。A社のケースでは、以下を成果物としてお渡ししています。
・グループ演習でのアウトプット
・実施報告レポート
・受講者アンケートの回答
アンケートやグループ演習のアウトプットからは、受講者の気づき・学びとして、次のような傾向が見えています。
・マインドセットの理解では、「自分は自動的に反応してしまっている」「常識を疑う必要がある」という点に、多くの受講者が納得感を得ていました。
・親和図法を使った問題点の整理では、グルーピング自体はできる受講者が多い一方、問題を抽象的に捉え、要点として言語化することには、さらなる練習が必要という傾向が見られました。
・ 問題を数値で捉える段階では、スムーズにできる受講者と、難しさを感じる受講者とで差が出ていました
・ 連関図を使った原因の深掘りでは、一次要因をMECE(漏れなくダブりなく)で捉えることはできており、そこから二次要因まで掘り下げる力も身についていました。
・解決策のアイデア出しの段階では、発散的に多くのアイデアを出すことができていました。
こうした傾向を実施報告レポートとして可視化することで、「どのステップは定着し、どのステップにさらなる強化が必要か」をA社人事部門と共有し、次年度以降のプログラム改善にも活かしています。
この事例から見えること ─問題解決力研修に求められる「体系化」という視点
今回のA社事例が示しているのは、問題解決力は才能や経験則に頼るものではなく、体系立てて学ぶことで再現性を持って身につけられるという点です。
| 変化の軸 | ありがちな状態 | A社事例での対応 | |
|---|---|---|---|
| 取り組み方 | 個人のセンスや経験則に依存 | 5つのステップに沿った体系的なプロセス | |
| 学び方 | 知識のインプット中心 | ケーススタディによる「考えて、やってみる」実践型 | |
| 成果 | 人によって大きくバラツキが出る | 型の習得により、再現性のある問題解決力を養成 |
特に、「知って終わり」ではなく「業務で使えそうだという感覚を持ち帰ってもらう」ことにこだわった設計が、5年間の継続実施と若手社員の底上げという評価につながっていると考えています。
通信インフラ企業のネットワーク構築部門の3年目若手社員を対象に、問題解決力向上研修を1クラス15〜20名・対面1日で実施。
・5年間継続実施しており、若手社員全体の底上げにつながっていると評価されている。
・マインドセットの理解を起点に、「問題選定・問題定義 → 所在特定 → 原因分析 → 解決策の作成と実行 → 効果検証と標準化」の5ステップを、ケーススタディを通じて体得する構成。
・納品物はグループ演習のアウトプット、実施報告レポート、受講者アンケート。
問題解決は、なんとなく取り組んでいると、人によって、あるいは案件によって、得られる成果に大きなバラツキが生まれてしまいます。体系立てて学ぶことで、一人ひとりの業務における問題解決力の底上げにつながり、それが社員個人の成長だけでなく、組織全体の成長にもつながっていく——今回の事例は、そのことを改めて示すものになりました。
森田(株式会社キャリアリーダーシップラボ 代表取締役) 長年、大手企業を中心に評価者研修・キャリアデザイン研修・マネジメントコーチングを提供。特に大手通信グループ企業・大手ハウスメーカー企業など、毎年継続的に依頼を受けるクライアントを複数抱え、150名クラスの大規模研修も1名で設計・実施してきた実績を持つ。
| 名称 | 株式会社キャリアリーダーシップラボ |
|---|---|
| 代表者 | 代表取締役 森田 祐司(もりたゆうじ) 中小企業診断士/2級キャリアコンサルティング技能士 |
| オフィス | 〒600-8099 京都府京都市下京区仏光寺通烏丸東入上柳町331 タカノハスクエア4F |
| お問合せメール | y.morita@careerleadership.jp |
| 代表番号 | 050-1809-0258 |
| 主なサービス | 人材開発、キャリア開発、組織開発に関するコンサルティング、企業研修 |
| URL | https://careerleadership.jp/ |
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