2026-07-08

目標設定こんな点が問題!

目標設定

先ずは目標設定について

①トップダウンによる一方的な目標設定が問題

従業員の意見が反映されにくく、モチベーション低下や目標へのコミットメント不足を招きやすくなります。

②曖昧で定量化されていない目標設定が問題

評価基準が不明確になり、評価者の主観が入り込みやすくなります。また、目標進捗管理も困難になります。

③事業戦略との連携不足が問題

個人の目標が企業の全体戦略と結びついておらず、組織全体の成果に貢献しにくくなります。

④目標設定スキルの不足が問題

管理職が効果的な目標設定の方法を十分に理解していない場合、目標設定自体が機能しにくくなります。
 

★ポイント1

チームメンバー(部下)とリーダー(管理職)双方向のコミュニケーションによる目標設定が重要!

①従業員一人ひとりと丁寧に面談し、個々の能力やキャリアビジョンを考慮した上で、共に目標を設定します。
②目標設定の意図や背景を丁寧に説明し、従業員の納得感を醸成します。
③従業員からの意見や提案を積極的に取り入れ、主体的な目標設定を促します。
④SMART原則に基づいた目標設定を行います。

★Specific(具体的)

目標内容を明確にし、誰が、何を、いつ、どこで、どのように行うのかを具体的に定義します。

★Measurable(測定可能)

目標達成度を客観的に判断できる指標を設定します(数値、頻度、達成率など)。

★Achievable(達成可能)

現状の能力や資源を考慮し、無理のない範囲で達成可能な目標を設定します。ただし、適度なストレッチ目標も有効です。

★Relevant(関連性)

個人の目標が、チームや部門、そして企業の目標とどのように関連しているかを明確にします。

★Time-bound(期限付き)

いつまでに目標を達成するのか、明確な期限を設定します。
ポイントは次回に続きます。

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2026-07-08

目標設定しっぱなしにならないように!

目標設定

目標設定後のプロセス上の問題点

①進捗状況の把握不足:
日常業務に追われ、従業員の目標達成に向けた進捗状況を十分に把握できていない場合がある。
②フィードバックの不足:
定期的なフィードバックが行われず、従業員が自身の課題や改善点に気づきにくい。
③サポート体制の不備:
目標達成が困難な従業員に対する適切なサポートや指導が不足している。
④柔軟性の欠如:
環境変化や状況の変化に対応した目標の見直しが適切に行われない。

管理職が実施すべきポイント

①定期的な進捗確認と対話:
週に一度、または月に一度など、定期的に従業員と面談し、目標達成に向けた進捗状況や課題について話し合います。進捗が遅れている場合は、その原因を共に分析し、改善策を検討します。
②タイムリーかつ具体的なフィードバック:
良い点や改善点があれば、具体的な事例を交えながら、その都度フィードバックを行います。一方的な評価ではなく、従業員の成長を促す建設的なフィードバックを心がけます。
③適切なサポートと指導:
目標達成に必要な情報、知識、スキル、資源などを積極的に提供します。必要に応じて、OJT(オン・ザ・ジョブ・トレーニング)やメンター制度などを活用し、従業員の成長を支援します。
④状況に応じた目標の見直し:
事業環境の変化や従業員の状況の変化に合わせて、柔軟に目標を見直す機会を設けます。目標の見直しを行う際は、従業員と十分に話し合い、合意形成を図ります。

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2026-07-08

人事評価うまくいっていますか?

人事評価

評価段階ではこのような問題が・・・

①評価基準が不明確

何をどのように評価するのかが曖昧で、評価者の主観や印象に左右されやすい。

②評価者の評価スキルが不足している

評価トレーニングを受けていない管理職が多く、適切な評価ができていない場合がある。

③評価結果を適切にフィードバックできていない

評価結果が十分に伝えられず、従業員が自身の強みや弱みを理解し、成長につなげることが難しい。

④評価結果を次につなげられていない

評価結果が給与や昇進などの処遇に適切に反映されず、従業員のモチベーション低下につながる。

⑤相対評価により不公平感を感じる

従業員間の比較による評価は、一部の従業員に不公平感を与えやすい。

管理職(評価者)がすべきポイントとは

①明確で客観的な評価基準の設定と共有を行う

目標設定時に設定した評価項目や評価基準を改めて明確にし、全従業員に周知します。
行動評価を取り入れるなど、プロセスも重視した評価を行います。

②評価者トレーニングの実施

評価者に対して、評価の目的、評価基準、評価方法、フィードバックの方法などに関するトレーニングを実施し、評価スキルの向上を図ります。

③丁寧なフィードバック面談を実施する

評価結果を一方的に伝えるのではなく、具体的な事実に基づいて、良かった点や改善点を丁寧に伝えます。従業員の意見や質問に耳を傾け、双方向のコミュニケーションを心がけます。今後の成長に向けた具体的なアドバイスやキャリア開発の支援を行います。

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誰しもが避けられない感情の変化に適切に対応する!

アンガーマネジメント

つい相手に対して感情的に話をしてしまう・・・

リーダーやマネージャー、そして組織の管理に関わる人々は、日々の業務、メンバーと関わる中で複雑な感情に直面します。

つい相手に対して感情的に話をしてしまう、怒りのままに相手を動かそうとしてしまうという経験はありませんか。
一方で、感情を抑えてしまうことが良いというわけではありません。どんな立場であっても避けられない感情の変化を、仕事やビジネスの場ではコントロールできるようにしておく必要があります。

メンバーとの信頼関係やチーム全体のパフォーマンスに大きな影響を与えることがあります。とくにリーダー・マネージャーの言動はメンバーに大きく影響します。

「心理的安全性」の観点から、感情をコントロール

「心理的安全性」の観点から、感情をコントロールするための考え方から実践的な方法までを詳しく解説しています。コンテンツを学習し、実践していくことで、組織やチームのコミュニケーションを改善しながら、管理職としてのリーダーシップを一段と高めることができます。

組織のリーダーのための感情・怒りのコントロール

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インバスケット研修のススメ

インバスケット研修

インバスケット研修とは?

架空の人物として、制限時間内に未処理の案件を処理していく演習形式の研修のこと。
研修では、優先順位をつけたり、複数の案件を処理したりする中で、判断力や問題解決能
力を向上させることが目的です。また、自分自身の思考パターンやクセを客観的に把握し、
改善につなげる機会でもあります。

インバスケット研修では、受講者は架空の人物となりその人物が抱える未処理の案件(メー
ル、書類、電話など)を制限時間内に処理していきます。案件は現実的な業務課題に即した
ものが多いです。 インバスケット研修の目的は、以下のような能力を向上させることです。
 

・優先順位を付ける能力

多くの案件の中から、何が重要で、何を先に処理すべきかを判断する能力。

•問題解決能力

問題の根本原因を突き止め、適切な解決策を見つける能力。

•判断力

状況を把握し、適切な行動を決定する能力

•意思疎通能力

関係者とコミュニケーションをとり、協力して業務を進める能力

•時間管理能力

限られた時間の中で、効率的に業務を進める能力
 

インバスケット研修が選ばれる理由

・現実のビジネスシーンに近い状況をシミュレーションするため、座学だけでは得られない実践的なスキルが身につく
・自身の思考パターンや行動特性を客観視する機会となり、強みや課題を深く理解できる
・研修後すぐに実務で活用できるスキルが多く、受講者の業務パフォーマンス向上に直結する
・業種や役職を問わず、様々な層のビジネスパーソンが対象で、管理職層やリーダー候補の育成にマッチしている

インバスケット研修の概要等はコチラ

人は何を(What)ではなく、なぜ(Why)に動かされる

ゴールデンサークル理論

Why、How、What

人に何かを伝える際には、何を(What)、どうやる(How)を伝えると思いますが、見落とされがちなのがなぜやるのか(Why)です。

What(何を): 「何を、私たちはするのか?」「どのような製品、サービス、結果を提供するのか?」という、最も表面的な問いです。顧客や周囲の人が直接目にする部分です。

How(どのように): 「どのように、私たちはそれを実現するのか?」「どのようなプロセス、方法、特徴があるのか?」という、Whyを実現するための具体的な手段や独自の強みを指します。

Why(なぜ): 「なぜ、私たちはそれをするのか?」「私たちの目的、信念、大義は何か?」という、最も根源的な問いです。これは、単なる利益追求ではなく、情熱や存在意義を示す部分です。
 

成功する個人・組織の思考プロセス

多くの人は、「何を(What)」から考え始めがちです。例えば、「私たちは素晴らしい製品を作っています」といった具合です。しかし真に人を惹きつけ、行動を促すのは「なぜ(Why)」から語り始めることだとされています。

成功している個人や組織は、まず「なぜ(Why)」、つまり「自分たちは何のために存在するのか」「何を信じているのか」を明確にします。次に「なぜ」を達成するために「どのように(How)」行動するかを考え、最後に「どのような(What)」製品やサービスを提供するのかを考えます。
 

なぜ「なぜ(Why)」が重要なのか?

人は、「何を」しているかよりも、「なぜ」しているかに共感し、動かされる傾向があります。Whyが明確であれば、それは単なる商品やサービスを超え、信念や価値観の共有となり、顧客や従業員との深い信頼関係を築くことができます。

例えば、Apple社は単に高性能なコンピュータを売っているのではなく、「既存の概念を打ち破り、創造性を刺激する」というWhyを掲げています。だからこそ、多くの人々が彼らの製品に魅力を感じ、熱狂的なファンになるのです。

顧客への商品説明、社内方針の伝達、各種のプレゼンテーション等、What、How、Whyを伝える場面は多くあると思います。その際には、Whyを一番に語り、その上でWhat、Howを伝えてみると人は動かされやすくなる点を踏まえてみて下さい。

管理職向け研修では管理職が部署やチームの方針をメンバーに伝える際のポイントとして、whyの重要性を解説しています。

【3時間の管理職向け研修カリキュラム例】 
【1】 オリエンテーション
【2】 マネジメントのポイント確認
【3】 リーダーシップのポイント確認  (関係者を動かすリーダーシップとフォロワーシップ) 
【4】 コミュニケーションのポイント確認(信頼と共感を得るためのコミュニケーション聴く、伝える等)

フィードバックの5つのポイントとは?

フィードバック

フィードバックとは?
フィードバックとは、もともと軍事用語で、「砲弾の着弾点が目標からどのくらいずれているかを射手に伝える」という意味で使われていました。

ビジネスにおいては、「目標値と現在地のズレ」を伝える行為として使われるようになっています。つまり人を育成する際にフィードバックを伝え、目標(あるべき姿)と現状のズレを伝えることで人は成長していくということです。

フィードバックについての研究によると
フィードバックを耳にした本人が、自分自身についての批難や批判だと感じるとフィードバックは全く効果を発揮しない。と言われています。
参考:アブラハム・N・クルーガーとアンジェロ・デニシの研究より

つまり、よかれと思って伝えたがフィードバックでも、受け取られた方によっては育成効果がないということになります。

効果的なフィードバックの5つのポイントとは
1.タイミング
該当する行為後、時間 を空けずにフィードバックを行う。
2.具体性
言動や言動がもたらした影響について、具体的に事実を元にフィードバックを行う。
3.順序/割合
ポジティブな評価、ネガティブな評価の割合を3:1とする。(Losadaの法則)
4.個別化
相手の習熟度や状況に応じ、フィードバックの内容を調整する。
5.配慮
相手の成長の為という目的の元、相手がフィードバックを受け取り易い配慮を行う。

他にも配慮と感じさせるスキルやメッセージの伝え方等やり方はいくつかあります。
フィードバックのやり方やスキル向上を図り、社員の育成につなげる検討をしてみてはどうでしょうか。

フィードバックスキルに関する研修プログラムはコチラ

管理職が持つ2つの武器とは?

管理職の武器

管理職と一般社員の違い

管理職と一般社員の役割は、組織における成果への貢献方法が根本的に異なります。一般社員は、自身の専門スキルを活かして直接的に業務を遂行し、与えられたタスクを完遂することで成果をあげます。一方、管理職は、自分自身が直接手を動かすのではなく、チームメンバーの能力を最大限に引き出し、チーム全体として目標を達成することに責任を持ちます。

管理職が持つ2つの武器

管理職がチームを通じて成果をあげるために持つ二つの武器がマネジメントリーダーシップ
です。

マネジメントとは?
組織の目標達成に向けて、リソース(人、物、金、情報)を効率的に計画・組織・実行・統制する管理機能です。管理職は、目標設定、業務の割り振り、進捗管理、評価といった具体的な業務を通じて、チームの生産性を高めます。これによって、チームが目指すべき方向から逸脱しないように道筋を立て、計画通りに成果をあげられるようにします。

リーダーシップとは?
チームメンバーの意欲や潜在能力を引き出し、自発的な行動を促す影響力です。管理職は、ビジョンを共有し、メンバーの成長を支援し、チーム内の信頼関係を築くことで、メンバーが困難な課題にも前向きに取り組めるような環境を作り出します。リーダーシップが欠如すると、指示待ちのチームになりがちで、予期せぬ問題への対応力や、より高い目標を目指す意欲が失われてしまいます。

タスクへのマネジメント (短期的な成果)

タスクへのマネジメントは、「WHAT(何を)」と「HOW(どのように)」を明確にし、業務を効率的に遂行するための管理手法です。具体的には、目標設定、進捗管理、リソースの配分、業務プロセスの改善などがこれにあたります。

人へのマネジメント (中長期的な成果)

人へのマネジメントは、「WHO(誰が)」と「WHY(なぜ)」に焦点を当て、チームメンバーの能力とモチベーションを最大限に引き出すための管理手法です。具体的には、個々のメンバーのキャリア支援、フィードバック、信頼関係の構築、そしてチームの協調性を育むことが含まれます。

管理職は、タスクへのマネジメントで短期的な成果を積み上げつつ、人へのマネジメントで中長期的なチームの成長と持続的な成果を生み出すという、2つの異なる時間軸を意識して取り組む必要があります。短期的な成功にとらわれず、メンバー一人ひとりと向き合い、チーム全体の潜在能力を引き出すことが、管理職が真にチームを通じて成果をあげるための鍵となります。

PDCAサイクルとOODAサイクルの違いとは?

PDCAとOODA

PDCAサイクルとOODAサイクルの違い

PDCAサイクルとOODAサイクルは、いずれも業務改善や意思決定のためのフレームワークですが、その目的と適用される状況に違いがあります。

特徴 PDCAサイクル OODAサイクル
名称 Plan(計画)→ Do(実行)→ Check(評価)→ Act(改善) Observe(観察)→ Orient(状況判断・方向付け)→ Decide(意思決定)→ Act(実行)
主な目的 業務の継続的改善、品質管理、標準化、効率向上 激しい状況下での迅速な意思決定と行動、競争優位性の確保
重視する点 計画性、正確性、過去データに基づく分析と改善 迅速性、適応性、現状と将来予測に基づく行動
適用場面 安定した環境、繰り返しの業務、長期的なプロジェクト 変化の激しい環境、緊急性の高い状況、競合との対立
サイクル速度 比較的遅い(時間をかけて分析・計画) 非常に速い(即座の行動を重視)

環境変化が激しい時代にOODAサイクルが求められる

環境変化が激しい現代において、OODAサイクルが企業経営において求められる主な理由は、その迅速性と適応性にあります。

1. 意思決定の迅速化
現代の市場や技術は予測不可能なスピードで変化しており、従来のPDCAサイクルのように計画(Plan)に時間をかける余裕がありません。
OODAサイクルは、まず「観察(Observe)」と「状況判断(Orient)」で現状と競合の動きを素早く把握し、即座に「意思決定(Decide)」と「実行(Act)」に移ることを可能にします。

これにより、変化に後れを取ることなく、機を逃さずに行動を起こすことができます。

2. 不確実性への対応
VUCA(Volatility:変動性、Uncertainty:不確実性、Complexity:複雑性、Ambiguity:曖昧性)と呼ばれる現代では、完全な計画や予測は困難です。

OODAサイクルは、綿密な計画よりも、実行(Act)した結果を直ちに次の観察(Observe)につなげ、状況判断(Orient)を柔軟に更新していくことを重視します。

この「実行と学習」の繰り返しこそが、不確実な状況下で最善の策を常に見つけ出し、適応し続ける能力となります。

タスクマネジメントとピープルマネジメントの違いは?

タスクマネジメントとピープルマネジメント

両者の最も大きな違いは、「何に焦点を当てているか」

タスクマネジメントは、業務の進捗や成果を中心に管理・監督する従来のマネジメント手法です。
ピープルマネジメントは、メンバー一人ひとりの個性や意識、関係性に向き合い、主体性や潜在能力を引き出すことで組織全体の向上を目指します。マネージャーはコーチのような役割を果たします。

マネジメントの種類 焦点 目的
タスクマネジメント 仕事・タスク タスクの効率的な完了・目標の達成
ピープルマネジメント 人・従業員 従業員の能力、モチベーション、キャリア、幸福の最大化

ピープルマネジメントがより重要になる背景

現代のビジネス環境の変化に伴い、従来の成果重視のマネジメントだけでは対応が難しくなっているため、ピープルマネジメントの重要性が増しています。

人材不足・雇用の流動化
・労働人口の減少や転職の増加により、優秀な人材の確保と定着が最重要課題です。
・従業員の働きがいやエンゲージメント(組織への貢献意欲)を高めることが不可欠であり、これには個々人に寄り添うピープルマネジメントが効果的です。

ビジネス環境の変化(VUCA時代)
・社会や顧客のニーズが流動的に変化する「VUCA」時代において、組織が変化に対応し続けるためには、メンバー個々人の自律性(自ら考え行動する力)や創造性を引き出す必要があります。

価値観・働き方の多様化
・リモートワークの普及や世代交代により、従業員の価値観やキャリア観が多様化しています。
・成果だけでなく、個人の成長、自己実現、ウェルビーイングなどにコミットするマネジメントが求められています。

ピープルマネジメントのポイント

ピープルマネジメントを効果的に実践するための主要なポイントは以下の通りです。

対話の機会を増やし、傾聴する
・メンバーの価値観、モチベーション、キャリアについて深く理解するため、1on1ミーティングなどの対話の機会を高頻度(隔週や月1回など)で設け、傾聴力を持って本音を引き出します。

心理的安全性を確保する
・マネージャーとメンバーが信頼関係を築き、メンバーが恐れずに意見や質問を発言できる雰囲気(心理的安全性)を醸成することが基盤となります。

定性的な要素も評価対象とする
・仕事の成果(定量)だけでなく、意欲、成長の度合い、チームへの貢献、主体性(定性)といった数字に表れにくい要素も適切に評価に組み込みます。

短期的な成果を求めない
ピープルマネジメントは、メンバーの自律性の向上やエンゲージメントの醸成を通じて長期的に組織のパフォーマンスを高める手法です。すぐに効果を求めず、時間をかけて組織に浸透させる視点が重要です。

タスクマネジメントとピープルマネジメントは、組織のパフォーマンスを最大化するための両輪です。タスク管理に加えて、今後は人に焦点を当てたピープルマネジメントの重要性がさらに高まっていきます。

マネージャーは問題を解決、リーダーは問題を発見する

マネージャーとリーダーの違い

マネージャーとリーダーの役割の違い

マネージャー
プロジェクトの遅延を解消、予算超過の原因分析と是正、チーム内の対立の仲裁など
マネージャーの役割は「どうすれば、計画通りに進むか?」を問い、既存のシステムの修復と維持を目的とする。

リーダー
市場の変化を察知し、現行製品の陳腐化を予測、新たな技術への投資の必要性を提唱する等
リーダーの役割: 「そもそも、この計画は正しいか?」「次に何が起こるか?」を問い、進むべき方向性の設定と変革を目的とする。
マネージャーは「過去と現在のギャップ」を埋め、リーダーは「現在と理想の未来のギャップ」**を創り出し、埋めるために動くと言えます。

マネージャーは物事を正しく行い、リーダーは正しいことをする

役割 焦点 意味合い
マネージャー 物事を正しく行う (Doing Things Right) 決められた目標や手順に対し、最も効率的かつ正確に実行する。手段やプロセスに焦点がある。
リーダー 正しいことをする (Doing The Right Things) そもそも何が組織の進むべき道か、何が真の目標かを判断し、設定する。目的や方向性に焦点がある。


最高の成果は「正しいこと(リーダー)を、正しく実行する(マネージャー)」という両輪が噛み合って初めて生まれます。一人の人間やチームが両方の視点を持つことで、効率的な実行力と戦略的な方向性を同時に追求し、組織の持続的な成長を実現できると言えます。

令和vs昭和・平成マネジメント

マネジメントスタイル

令和 vs 昭和・平成 マネジメント比較

令和の時代、ビジネス環境は「正解のない時代(VUCA)」へと突入し、働く人々の価値観も多様化しました。昭和・平成の「管理と統制」から、令和は「個の尊重と共創」へとマネジメントのOSを書き換える必要があります。

項目 昭和・平成(これまで) 令和(これから)
役割の中心 管理・統制 支援・ファシリテート
時間の使い方 社内調整・会議・進捗確認 対話・未来への投資
部下育成 ティーチング コーチング・フィードバック
スキル 専門知識・経験・政治力 EQ・傾聴力・言語化能力
マネジメントの前提 同質性・長時間労働 多様性・心理的安全性
キャリア支援 組織主導・囲い込み 個人主導・エンプロイアビリティ

1. 役割の中心:サーバーントリーダーシップへの転換
かつてはプレイングマネージャーとして「自分が一番仕事ができる」ことが権威の源泉でした。令和では、部下がパフォーマンスを発揮しやすい環境を整える「奉仕型(サーバーント)リーダーシップ」が求められます。「指示する」のではなく「障害を取り除く」こと。部下が自律的に動けるよう権限委譲を進める。

2. 時間の使い方:管理コストを下げ、対話コストを上げる
ICTツールの進化により、単なる進捗確認や情報共有のための会議は減らし、その浮いた時間で「人」と向き合う時間を増やします。「1on1ミーティング」を定着させ、業務報告ではなく、部下の状態や悩みに耳を傾ける時間を確保する。

3. 部下育成スタイル:正解を教えることから、一緒に考えることへ
変化の激しい現代では、上司の過去の成功体験が通用しないことが多々あります。一方的に教えるのではなく、「どう思う?」「どうしたい?」と問いかけることで、部下の思考力を鍛えます。また失敗を許容すること。心理的安全性を担保し、「挑戦した結果の失敗」は評価することで、イノベーションの芽を育てます。

4. キャリア支援:市場価値を高めるパートナーになる
「一生この会社にいる」という前提は崩れています。部下がその会社を離れても通用するスキル(エンプロイアビリティ)を身につけさせることこそが、結果として「この上司の下で働きたい」というエンゲージメント(帰属意識)を高めます。会社の目標(Must)と、個人のやりたいこと(Will)、できること(Can)の重なりを見つけ出し、意味づけを行うことが重要。

5. マネジメントスキル:EQ(心の知能指数)の重要性
論理的な正しさだけでは人は動きません。特にリモートワーク等の普及で非言語情報が減った今、「感情を理解し、言語化して伝える力」が不可欠です。 自身のアンコンシャス・バイアス(無意識の偏見)を自覚し、多様なバックグラウンドを持つ部下それぞれに合わせたコミュニケーションをとる柔軟性が求められます。

6. マネジメントの前提:多様性と心理的安全性
「言わなくてもわかる」は通用しません。育児中、介護中、外国人、副業人材など、条件の違うメンバーが一つのチームにいます。そんな中、「何を言っても否定されない」という心理的安全性を土台に、違いを強みとして活かす(ダイバーシティ&インクルージョン)視点が大前提となります。

令和のマネジメントは、「管理職」から「支援職」への変化
部下を自分の手足として動かすのではなく、一人のプロフェッショナルとして尊重し、その可能性を最大化させること。それが、結果としてチームの成果を最大化する最短ルートと言えます。

成果は上がるがチームは疲弊、チームは和やか目標未達

PM理論

リーダーはPとMの両方を高いレベルで発揮する必要がある

こんな課題ありませんか? 成果は上がるがチームは疲弊、チームは和やかだが目標未達
リーダーこうした問題の多くは、目標達成(P)と集団維持(M)のどちらかにリーダーシップが偏ることで起きます。Pに偏れば短期成果は出ても疲弊と離職が増え、Mに偏れば雰囲気は良くても数字が積み上がりません。だからこそ、状況に応じてPとMを意図的に使い分け、両立させる「PM型リーダー」の育成が必要です。

P機能(目標達成)強化: 「結果を出す」リーダー育成

評価のプロセスでどのような問題が生じるか、理解できているでしょうか。またチームメンバーからの評価に対する不満や意欲低下、さらには離職という問題が起きていないでしょうか。多くの課題はプロセスの理解不足や、目標設定、フィードバック方法が原因です。また、評価制度は目標を設定し評価するプロセスですが、その評価までは半年間〜1年間という長い期間になります。活動状況を観察し、目標達成に向けた支援を行っていく必要があります。また、評価して終了ではなく、評価結果から次なる成長に向け育成課題を設定することが必要です。

働き方改革や生産性向上が求められる中、リーダーには、進捗管理やメンバー育成に加え、自身の業務にも高い成果が期待されています。一方で、急な依頼や割り込み業務が日常化し、重要な課題に集中できないまま時間が過ぎてしまうケースも少なくありません。限られた時間の中で本来取り組むべき業務にリソースを配分するには、自身の生産性や時間価値を高めるスキルを身につける必要があります。

M機能(集団維持)強化: 「人を活かす」リーダー育成

変化が激しく予測困難な環境下において、個々の力に頼ったマネジメントだけでは安定して成果を上げることが難しくなっています。こうした環境に適応し成果を出し続けるには、共通の目的に向かって協働できるチームの構築が求められます。

リーダーやマネージャー、そして組織の管理に関わる人々は、日々の業務、メンバーと関わる中で複雑な感情に直面します。つい相手に対して感情的に話をしてしまう、怒りのままに相手を動かそうとしてしまうという経験はありませんか。一方で、感情を抑えてしまうことが良いというわけではありません。どんな立場であっても避けられない感情の変化を、仕事やビジネスの場ではコントロールできるようにしておく
必要があります。

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新任管理職になったらインポスター症候群に注意!

インポスター症候群

インポスター症候群(Impostor Syndrome)とは

客観的に高い評価や成功を収めているにもかかわらず、「自分は実力ではなく運で成功した」「いつか詐欺師だとバレる」と信じ込み、自分の能力を過小評価してしまう心理状態です。詐欺師症候群とも呼ばれ、完璧主義者や他者評価に敏感な人に多く、優秀な人ほど陥りやすい傾向があります。

新任管理職がインポスター症候群にならないためのポイント

1. 期待を再定義し受容する
完璧主義を手放す: 管理職になったからといって、すべてを知り、完璧でなければならないという考えを捨てること。「学ぶ過程にある」ことを認識し、未熟さや不確実性を受け入れます。

役割の変更を認識する: プレイヤーとしての成功体験と、マネージャーとしての役割は異なります。過去の成功が現在の役割で活きるとは限りませんが、自分の能力が劣っているとは考えない。

2. ポジティブな自己評価と記録を行う
実績を具体的に記録する: 客観的な事実として、自分が達成した成果や、チームにもたらしたポジティブな変化を定期的に記録し、自分の能力を認めます。

フィードバックを活用する: 同僚、上司、部下からのポジティブなフィードバックを真摯に受け止め、自分の強みや貢献度を過小評価しないように意識します。

3. 助けを求めることの重要性
相談相手を持つ: メンターや信頼できる同僚に自分の不安や懸念を話し、「自分だけではない」ことを理解します。

弱さを見せる勇気: すべての答えを持っている必要はありません。適切なタイミングでチームや専門家に助けを求めることは、むしろリーダーとしての強さや賢明さを示す行為と考えます。

4. 成長志向の視点を持つ
失敗を学習の機会と捉える: 間違いは避けられません。失敗を自分の能力不足の証明としてではなく、次に活かすための貴重なデータとして捉え直します。

「とりあえずやってみる」精神: 過度な準備や自己疑念にとらわれず、まずは行動を起こし、その後の結果から学びを深める実践的なアプローチを重視します。

これらの対策を通じて、新任管理職はインポスター症候群の自己否定的なサイクルから抜け出し、自信を持って新しい役割に取り組むことが大切です。

新任管理職になるため(なったら)の教育の定番

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「ハラ・ハラ」を恐れず部下指導するには?

ハラスメント

「ハラハラ」とは?

「ハラハラ」とは、「ハラスメント・ハラスメント」の略で、正当な業務指導やコミュニケーションまで「ハラスメントだ」と過剰に主張し、相手を攻撃・萎縮させる嫌がらせ行為を指します。本来必要な指導や注意を、言いがかりをつけてハラスメントと訴えることで、上司が部下を指導できなくなったり、職場の生産性が低下したりする問題を引き起こします。

ハラハラを恐れず部下を指導するための3つのポイント

1. 「指導」と「ハラスメント」の明確な線引きを知る
最も重要なのは、何が指導で、何がハラスメントにあたるのかの基準を正しく理解することです。

指導:業務上の必要性に基づき、適正な目的・手段・程度で行われるもの。人格を否定せず、改善点や期待を明確に伝えます。

ハラスメント:業務の適正な範囲を超え、相手に精神的・身体的な苦痛を与えたり、就業環境を害したりするもの。特に人格否定、私的な叱責、継続的・執拗な威圧は避けます。

ポイント: 企業や業界のガイドラインを確認し、「目的は業務遂行・成長」であり、「手段は論理的かつ建設的」であることを常に意識します。

2. コミュニケーションを「記録」し「対話」を重視する
「言った」「言わない」の誤解や、一方的な解釈を防ぐことが、ハラスメントリスクの低減につながります。

建設的な対話: 指導時は、一方的に指示・叱責するのではなく、「なぜこの行動が必要か」「改善のためにどうするか」を部下と一緒に考える姿勢を持ちます。

フィードバックの記録: 面談や重要な指導の際は、日時、内容、指導の目的、部下の反応などを簡潔に記録に残します。これにより、指導の客観性と適正性が担保されます。

ポイント: 「指導は、業務遂行能力を高めるための投資である」という共通認識を部下と持つように努めます。

3. 組織全体で「心理的安全性」を高める
ハラスメントの多くは、日頃のコミュニケーション不足や、不信感が背景にあることも少なくありません。

相談しやすい環境: 管理職自身が完璧であることを求めず、部下の小さな疑問やミスにも耳を傾ける姿勢を示し、気軽に相談できる雰囲気を作りましょう。

第三者・人事部門との連携: 判断に迷う指導や、デリケートな問題については、人事部門や上司に事前に相談する習慣を持ちましょう。個人で抱え込まず、組織として指導の適正性をチェックする体制を利用することが重要です。

ポイント: 信頼関係があれば、多少厳しい指導でも「自分の成長を願って言ってくれている」と受け止められやすくなります。日頃の雑談や承認を増やします。ハラハラを克服するためには、「指導しない」という選択が部下の成長を阻害し、結果的にチームの業績を低下させるというリスクを認識し、適切な方法で指導を続けることが肝要です。

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プレイングマネージャーは権限移譲する!

デリゲーション

プレイングマネージャーはハードな役職

プレイングマネージャーという立場は、自身のプレイヤーとしての成果と、チームの管理・育成という2つの責任を負う非常にハードな役職です。

すべてを自分で抱え込んでしまうと、チーム全体のパフォーマンスが停滞するだけでなく、マネージャー自身のパンクを招きます。そこで鍵となるのが「権限移譲(デリゲーション)」です。

プレイングマネージャーが権限移譲するメリット

1. マネージャー自身の「余白」の創出
日常的な実務を部下に任せることで、マネージャーにしかできない「中長期的な戦略立案」「トラブルへの即応」「組織改善」に充てる時間を確保できます。

2. 部下の成長とモチベーション向上
責任ある仕事を任されることは、部下にとって「信頼されている」という実感に繋がります。自ら意思決定を行うプロセスを通じて、視座が高まり、次世代のリーダー候補が育ちます。

3. チーム全体の生産性向上
マネージャーがボトルネック(承認待ちの停滞)になることを防げます。部下が現場で判断できるようになれば、意思決定のスピードが上がり、変化に強い組織になります。

権限移譲の具体的な5ステップ

ステップ1:切り出し(タスクの選別)

まずは、自分が抱えている仕事を棚卸しし、以下の基準で「任せるもの」を決めます。
・定型化されている仕事: 手順が決まっているもの。
・部下の成長に繋がる仕事: 少し背伸びをすれば達成できそうなもの。
・自分がやる必要がない仕事: マネージャーの専門性が必須でないもの。

ステップ2:適任者の選定と説明
部下の現在のスキル、キャパシティ、今後のキャリア意向を考慮して担当者を決めます。

・「なぜあなたに任せるのか」という期待を伝えます。
・「目的(ゴール)」と「裁量の範囲」を明確にします(どこまでは独断で良く、どこから相談が必要か)。

ステップ3:合意とリソースの提供
一方的に押し付けるのではなく、相手が納得して引き受けられる状態を作ります。
・必要なツール、予算、情報へのアクセス権を与えます。
・失敗してもマネージャーが最終責任を取ることを伝え、心理的安全性を確保します。

ステップ4:マイルストーンの設定(放置しない)
「任せたら最後、完成まで見ない」のは放置です。
・定期的な1on1や進捗報告のタイミングをあらかじめ決めておきます。
・「やり方」に口を出しすぎず、「結果」にフォーカスして見守ります。

ステップ5:振り返りとフィードバック
仕事が完了したら、必ず振り返りを行います。
・結果だけでなく、プロセスにおける工夫や努力を称賛します。
・改善点がある場合は、次回の挑戦に向けたアドバイスとして伝えます。

権限移譲で最も大切なのは、「失敗する権利」もセットで渡すことです。最初は自分でやった方が早いかもしれませんが、そこを耐えることがチームの最大化への近道になります。

まずは、あなたが抱えている業務の中で「今週、一つだけ部下に任せられるとしたら何か」を考えてみませんか?

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プレイングマネージャーの時間効率化法

プレイングマネージャー

プレイングマネージャーとは?

プレイングマネージャーとは、自らもプレイヤーとして現場の業務を行いながら、同時にチームのマネジメントも担う役割の人を指します。現場の最前線でプレイヤーとして成果を出しつつ、部下の育成やチームの目標達成への指揮も行うため、「プレイヤー(実務担当者)」と「マネージャー(管理職)」の両方の役割を兼任し、両方の目標達成が求められるのが特徴です。

プレイングマネージャーの課題

・業務量が膨大になり、プレイヤー業務もマネジメント業務も中途半端になるリスクがある。
・プレイヤーと管理職の板挟みになり、ストレスを抱えやすい。
・評価基準が曖昧になりがち

プレイングマネージャーの時間管理のポイント

1.優先順位の「見える化」と判断軸の確立
・タスクの峻別: 全タスクを洗い出し「プレーヤー業務」と「マネージャー業務」に明確に分類します。
・判断基準: 全体の成果最大化のため「緊急度と重要度(アイゼンハワー・マトリクス)」に加え「自分(マネージャー)でしかできないか?」を判断軸の最優先にします。
・最優先: 「緊急かつ重要」なマネジメント業務(例:トラブル対応、意思決定)。次に優先: 「緊急ではないが重要」なマネジメント業務(例:部下育成、戦略立案)
・「やらないこと」の決定: 自分でなくてもできる業務、効果の低い業務(ムダな会議や資料作成など)を明確に「やらない」と決め、時間を生み出します。

2. 権限移譲(デリゲーション)の積極的な活用
・委任の徹底: 自分の業務のうち、部下の成長につながる業務、または標準化された業務を積極的に権限移譲します。
・マイクロマネジメントの排除: 任せた後は細かく口出しせず、結果と期限にフォーカスします。頻繁な進捗確認や質問対応に時間を奪われないようにします。
・失敗の許容: 部下が挑戦し、失敗から学ぶための最小限のフォローに留め、失敗を恐れず委任できる心理的安全性を確保します。

3. 時間の確保とブロック化
・集中時間の確保: 「マネジメント・タイム」や「プレーヤー・タイム」など、役割ごとの時間をカレンダー上でタイムブロッキングし、他の予定を入れないように守ります。特に、マネジメントに必要な思考時間を確保します。
・非対面での情報共有: 業務の進捗報告など、情報共有に特化した会議は極力チャットやツールでの共有に置き換え、対面会議の回数を減らします。
・会議時間の短縮: 会議を削減・短縮するための工夫(目的・アジェンダの事前共有、時間厳守など)を徹底し、自分の時間が消費される会議を減らします。

4. 部下の自律・自立と育成を通じた時間創出
・1on1の効率化: 1on1ミーティングを定期的に行い、部下の課題や悩みを早期に把握・解決することで突発的な相談やトラブル対応に時間を取られるのを予防します。
・自律・自立の促進: 部下が自分で判断し、解決できるための育成を重視します。自分で考える習慣をつけさせることで、「上司に聞かないと進まない」状況を減らします。

プレイングマネージャーは自身のプレイング業務に「期限」や「範囲」を設定し、現状の把握から始めるのが近道です。直近1週間のカレンダーを振り返り、何%が「自分の作業」で、何%が「チームのため」の時間だったかを確認することから始めてみて下さい。

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罰ゲーム化する中間管理職を救う方法

罰ゲーム化する管理職

「中間管理職が一番きつい」は本当にそうか?

「部長や役員よりも、課長・係長クラスの離職が多い」組織拡大期にある企業の人事担当者から、こういった相談をよく受けます。経営者は「なぜ優秀な中堅層が辞めるのか」と首をかしげますが、現場に入ってみると答えはすぐに見えてきます。中間管理職は、組織の中で最も「消耗しやすい立場」に置かれているのです。これを「中間管理職燃え尽き症候群」と呼び、管理職の半数が経験しているとも言われます。

中間管理職が消耗する構造

組織が拡大すると、中間管理職に求められる役割は急激に膨らみます。上司からは「目標達成」「部下育成」「コンプライアンス対応」「報告・連絡・相談の徹底」を求められ、部下からは「キャリア相談」「メンタルケア」「評価への不満対応」「業務上の判断」を求められます。さらに、プレイングマネージャーとして自分自身の業務目標まで持つケースが多く、これらをすべて一人でこなさなければならない状況が生まれます。

経営層からのプレッシャー(目標・変革・指示)   
        ↓   
      【中間管理職】← 部下からの要求(相談・フォロー・評価)      
        ↓   
     自分自身の業務目標
「上からも下からも求められ、自分の仕事もある」という三重の負荷が、中間管理職を消耗させていきます。

組織拡大期に特に消耗する背景

組織拡大期には、この消耗が一層加速します。理由は3つあります。

① 部下の数が増える
組織が大きくなるにつれ、一人の管理職が見るべき部下の数が増えます。適切なマネジメントスパン(一人の管理職が直接管理できる人数)は一般に5〜8名とされていますが、拡大期の組織ではこれが10名・15名と膨らむことも珍しくありません。
人数が増えるほど、一人ひとりへの目配りは薄くなり、それが部下の不満につながり、さらなるフォロー負荷を生むという悪循環が生まれます。

② 経営と現場の「ギャップ」が広がる
組織が大きくなると、経営者は現場の実態を直接把握しにくくなります。その結果、「経営が言っていること」と「現場で起きていること」の間に乖離が生まれ、その橋渡し役を一手に担うのが中間管理職です。どれだけ丁寧に説明しても「なぜそんなことをしなければならないのか」という部下の反発を受け、経営には「伝わっていない」と叱られる。この板挟み状態が慢性化すると、管理職は「どちらにも本音を言えない」状態に陥ります。

③ 「育てられた経験」がない
多くの中間管理職は、自分自身がマネジメントを体系的に学ぶ機会のないまま、「優秀なプレイヤー」として昇格してきています。プレイヤーとして成果を出す力と、人を動かし組織を動かす力は、まったく別のスキルです。しかし、その違いを丁寧に教えてもらうことなく「管理職」という役割だけを与えられた結果、自分なりに試行錯誤しながら消耗していきます。

中間管理職を救う、3つの構造改革

では、この「消耗の連鎖」を断ち切るには何が必要でしょうか。個人の頑張りで解決しようとするのは間違いです。必要なのは、「構造」を変えることです。

① マネジメントスパンの適正化
一人の管理職が見る部下の数を適切に設計し直すことが第一です。現状のスパンを可視化し、必要であればマネジメントレイヤーを追加する。「管理職を増やすとコストがかかる」という発想を改め、「消耗した管理職が生み出す損失」を正しく計上することが重要です。

② 役割と権限の明確化
中間管理職が「何を決めていいか」を明確に定義することが必要です。権限が曖昧なままでは、管理職は判断のたびに「これは自分が決めていいのか」と迷い、消耗します。また「決めたことを実行できる権限」が伴っていなければ、部下からの信頼も得られません。

③ マネジメントスキルの体系的な習得支援
「優秀なプレイヤーを管理職に昇格させる」だけでは不十分です。1on1の進め方、フィードバックの技術、チームビルディング、コーチング的な関わり方──これらを体系的に学ぶ機会を、組織として提供することが求められます。管理職を「育てる側に置く」だけでなく、「管理職自身も育てられる」仕組みを整える。これが、組織拡大期を乗り越えるための本質的な投資です。

中間管理職を「消耗させる組織」か「活かす組織」か

組織が大きくなるとき、その成否の多くは中間管理職の質と状態にかかっています。彼ら・彼女らを板挟みのまま消耗させ続けるか、適切な仕組みと支援の中で活躍させるか。この選択が、組織の持続的な成長を左右します。中間管理職を「コスト」として見るのではなく、「組織の要」として投資する視点へのシフト。それが、拡大期の組織に最も必要なリーダーシップのあり方と言えます。

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