2026-07-07

ラグビーから学ぶ組織論①

組織論

規律と自律が織りなす学習する組織

はじめに
現代の企業経営において変化の激しい市場環境に適応し、持続的な成長を実現するためには、組織全体が学習し進化し続ける「学習する組織」を構築することが不可欠です。この学習する組織の要諦は、相反するように見える「規律」と「自律」の両立にあると言えます。本稿ではこの二律背反を高いレベルで達成しているラグビーにそのヒントを求めます。

ラグビーは厳格なルールと規律を遵守しながらも、刻一刻と変化する試合状況の中で選手一人ひとりが自律的に判断し、最適なプレーを選択することが求められます。このラグビーの特性を分析することで、企業経営における学習する組織の構築に資する具体的な示唆を得ることが出来ます。

ラグビーにおける「規律」と企業経営

ラグビーにはパスは前に投げられない、タックルは肩からなど厳格なルールが存在します。これらのルールは選手の安全を確保し、フェアな試合運営を行う上で不可欠な「規律」であり、企業経営においてもこの「規律」の重要性は同様であると言えます。

組織の土台としての規律

企業における規律とは就業規則、倫理規範、そして企業のミッション・ビジョン・バリュー(MVV)などが挙げられます。これらは組織が健全に活動するための共通の基盤であり、社員が迷ったときに立ち返るべき羅針盤となります。ラグビーにおいてペナルティは相手に有利な状況を与えてしまい、企業においてもこの規律を無視した行動は、コンプライアンス違反や顧客からの信用失墜など、組織全体に致命的なダメージをもたらします。

規律の浸透と共有

ラグビー選手は反復練習を通じてルールを体得し、無意識のうちに規律を遵守するようになります。企業においても規律を単なる「守るべきもの」ではなく、組織目的を達成するための「当たり前の行動様式」として浸透させることが重要であり、経営陣が率先垂範し、教育・研修を通じて全社員MVVや行動指針を共有する努力が不可欠であると言えます。

※次回に続きます。

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