3ステージモデルとマルチステージモデル

キャリアの3ステージモデルとマルチステージモデルは、どちらも個人の生涯におけるキャリアの捉え方を示したものですが、その前提となる社会状況や価値観が大きく異なります。以下にそれぞれのモデルの違いを論じます。

 3ステージモデル
「教育→仕事→引退」という3つのステージで人生を捉えるモデルです。高度経済成長期以降、多くの国で一般的なキャリアモデルとして認識されてきました。若いうちに教育を受け、社会に出て定年まで働き、その後は引退して余生を送るという、比較的単純な直線的なキャリアパスを想定しています。

特徴:

・安定した経済成長と終身雇用制度を前提としています。
・企業への忠誠心や組織への貢献が重視されます。
年齢や経験に応じた昇進や昇給が一般的です。

課題:
寿命の長期化や経済の成熟に伴い、従来の3ステージモデルでは対応しきれない課題が顕在化しています。定年後の長い人生設計や、変化の激しい社会におけるキャリア形成が困難になっています。

マルチステージモデル
人生100年時代を見据え、従来の3ステージモデルにとらわれず、複数のステージを組み合わせた柔軟なキャリアパスを想定するモデルです。「教育→仕事→引退」という固定的なステージではなく、学び直し、キャリアチェンジ、起業、ボランティア活動など、多様なステージを組み合わせることを推奨します。「ライフシフト」と言う書籍で提唱され、注目を浴びています。

特徴:

・個人の主体的なキャリア形成を重視します。
・変化の激しい社会に対応するため、生涯学習やスキルアップが不可欠です。
ワークライフバランスや、多様な価値観に基づくキャリア選択が重視されます。

課題:

社会全体の制度や慣習が、マルチステージモデルに対応しきれていない部分があります。個人のキャリア形成に対する自己責任が大きくなります。多様な生き方を受け入れる社会全体の意識改革が必要です。

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